職業訓練受講給付金(月10万円)をもらえる条件

求職者支援訓練や公共職業訓練を受けている間、一定の条件を満たすと月10万円の「職業訓練受講給付金」を受け取れます。この記事では収入・資産の要件、出席のルール、申請の流れを、ハローワークで確認される順番にそって整理します。

この記事の出典 この記事の制度・金額は 厚生労働省「求職者支援制度のご案内」 で2026年9月9日に確認したものです。要件と金額は改正されることがあるので、申請の前に必ず最新の内容とハローワークでご確認ください。

職業訓練受講給付金とは

雇用保険(失業手当)を受け取れない人が、ハローワークの支援指示を受けて職業訓練を受講する間、生活を支えるために支給されるお金です。求職者支援制度の一部として運用されています。

中身は3つに分かれます。

  • 職業訓練受講手当……月額10万円
  • 通所手当……訓練校までの交通費。通所方法により決まり、月額上限42,500円
  • 寄宿手当……家族と別居して寄宿する場合、月額10,700円
先に押さえておくこと 給付金は「訓練を受けるための条件」ではありません。要件を満たさなくても、受講料無料で訓練を受けること自体はできます。給付金が出ないから諦める、という判断はしないでください。

収入と資産の要件

次をすべて満たす必要があります。ハローワークの窓口ではおおむねこの順で確認されます。

  1. ハローワークに求職の申込みをしていること
  2. 雇用保険の被保険者や受給資格者でないこと
  3. 労働の意思と能力があること
  4. 職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと
  5. 本人の収入が月8万円以下であること
  6. 世帯全体の収入が月30万円以下であること
  7. 世帯全体の金融資産が300万円以下であること

このほか、現在住んでいるところ以外に土地・建物を持っていないこと、過去6年以内に職業訓練受講給付金を受給していないこと、同居の家族にすでに給付金を受けている人がいないことも条件です。

「世帯」の範囲に注意 ここでいう世帯は住民票上の世帯ではなく、同居して生計を共にしている配偶者・親・子を指します。単身赴任中の配偶者や、仕送りを受けている親が含まれる場合があります。判断に迷うときは、事前審査の前にハローワークで確認してください。

収入に何が含まれるか

本人収入にはアルバイト代のほか、年金、養育費、失業手当以外の各種手当が含まれます。一方、児童手当や児童扶養手当など子どものための手当は収入に含まれません。ここは間違えやすいところなので、通帳を持って窓口で相談するのが確実です。

出席率のルール

給付金を受け続けるには、訓練をすべて出席するのが原則です。やむを得ない理由(病気、面接、家族の看護など)で欠席する場合も、証明書類を出したうえで出席率8割以上が必要です。

理由のない欠席が1回でもあると、その月の給付金は支給されません。遅刻・早退が欠席扱いになることもあるので、訓練校の規定を開講初日に確認してください。

申請の流れ

  1. ハローワークで職業相談を受け、訓練を受けたいことを伝える
  2. 給付金を希望する場合、事前審査の申請書と収入・資産の証明書類を出す
  3. 訓練校の選考(面接・筆記)を受ける
  4. 合格後、ハローワークで支援指示を受ける
  5. 訓練開始後、毎月1回、指定日にハローワークへ行って支給申請をする

事前審査には預金通帳の写し、世帯全員分の収入がわかる書類、住民票などが必要です。書類を集めるのに1〜2週間かかると見ておいてください。締切ぎりぎりに動き出すと間に合いません。

よくある質問

訓練中にアルバイトはできますか

できますが、本人収入が月8万円を超えるとその月の給付金は支給されません。訓練の出席に支障が出ないことも条件です。

公共職業訓練でももらえますか

雇用保険を受給できない人が公共職業訓練を受ける場合も、同じ要件で給付金の対象になります。雇用保険の受給資格がある人は、給付金ではなく失業手当(+受講手当・通所手当)を受ける形になります。

途中で辞めた場合はどうなりますか

自己都合で退校すると、以降の給付金は支給されません。すでに受け取った分の返還は原則ありませんが、不正が認められた場合は返還と追加の納付を求められます。

まとめ

  • 柱は月10万円の職業訓練受講手当。ほかに通所手当と寄宿手当がある
  • 本人収入・世帯収入・世帯の金融資産の3つに上限がある
  • 出席は原則すべて。やむを得ない欠席でも出席率8割以上が必要
  • 事前審査に書類が要るので、締切の2週間前にはハローワークへ
  • 給付金をもらえなくても、受講料無料で訓練を受けること自体はできる

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