訓練中の就職活動のルール

職業訓練は就職のための制度なので、訓練中の就職活動はむしろ推奨されています。面接で欠席しても出席扱いになる仕組みもあります。この記事では訓練中に就職活動をするときのルールを整理します。

この記事について 制度の説明は厚生労働省と各労働局の公開資料をもとに、2026年9月9日時点の内容で書いています。運用の細かい部分は訓練校や地域によって違うことがあるので、実際の手続きの前にハローワークでご確認ください。

就職活動はしていい

訓練期間中に就職活動をしてはいけない、というルールはありません。むしろ逆で、職業訓練は就職するための制度なので、訓練校もハローワークも就職活動を後押しします。

訓練カリキュラムの中に、履歴書の書き方、面接練習、職業意識に関する科目が組み込まれていることも多く、就職支援は訓練の一部という位置づけです。

面接で休むとき

ここがいちばん気になるところだと思います。

採用面接や企業説明会への参加は、多くの訓練校でやむを得ない欠席として扱われます。証明書類(面接を受けたことがわかるもの)を提出すれば、給付金や手当の支給に影響しない扱いになる場合があります。

ただし条件があります。

  • 事前に届け出ること……当日の連絡だけでは扱いが変わることがあります
  • 証明書類を出すこと……様式は訓練校から渡されます
  • 出席率の下限は守ること……給付金を受けている場合、出席率8割以上が必要です
開講初日に確認すること 欠席・遅刻・早退の扱いは訓練校ごとに規定が違います。「面接での欠席はどう扱われるか」「届出はいつまでに出すか」「証明書類は何が必要か」を、開講初日にまとめて聞いておいてください。あとで揉めるのはたいていここです。

内定が出たら

訓練の途中で内定が出て、訓練の修了を待たずに働き始めることになった場合、訓練は中退することになります。

これは「就職による中退」として扱われ、自己都合の退校とは区別されます。訓練校の就職実績としてもプラスに数えられるので、気まずく思う必要はありません。

やることは2つです。

  1. 訓練校に伝える……就職先と就職日を報告します
  2. ハローワークに伝える……就職の届出をします

雇用保険の受給資格があって所定給付日数が残っている場合、再就職手当の対象になることがあります。条件があるので、内定が出た時点でハローワークに相談してください。

修了後の報告

訓練が終わったあとも、就職が決まったかどうかをハローワークや訓練校に報告する必要があります。これは制度の実績を集計するためでもあり、決まっていない場合は引き続き支援を受けるためでもあります。

このサイトの各コースページに出している「この訓練機関の過去の実績(就職率)」は、こうして集められた数字が公開されたものです。

進め方

  • 訓練の後半から本格化させる……前半は技能の習得に集中し、資格や作品ができてから応募したほうが通りやすくなります
  • 訓練校の求人情報を使う……訓練校に直接届く求人があります。掲示板や就職支援の担当者を確認してください
  • 訓練で作ったものを見せる……Web・デザイン系ならポートフォリオ、製造系なら製作物や取得資格が具体的な証拠になります

まとめ

  • 訓練中の就職活動は推奨されている。隠す必要はない
  • 面接や企業説明会での欠席は、証明があれば出席扱いになる場合がある
  • 内定が出て訓練を辞めることは「就職による中退」として扱われ、不利にならない
  • 訓練校にもハローワークにも早めに伝えるのが基本