「募集期間(2回目)」とは
ハローワークのコース情報には、ふつう募集期間が1つだけ書かれています。ところが一部のコースでは「募集期間(1回目)」「募集期間(2回目)」のように、同じコースの募集が何回かに分けて載っています。開講日は1つで、そこへ向けて受付と選考を数回くり返す形です。
当サイトで数えると、募集中1,903コースのうち278件(15%)がこの形でした。回数の内訳は次のとおりです。
| 2回 | 119コース |
|---|---|
| 3回 | 95コース |
| 4回 | 41コース |
| 5回 | 23コース |
| 合計 | 278コース(33都道府県・81校) |
278件すべてについて、選考日と選考結果通知日も回ごとに別々に設定されていました。つまり1回目と2回目は別の選考です。
どんなコースが複数回募集なのか
278件はすべて公共職業訓練で、求職者支援訓練(395件掲載)には1件もありませんでした。実施しているのは、高齢・障害・求職者雇用支援機構の職業能力開発促進センター(ポリテクセンター)が79件、残りは都道府県立の技術専門校などです。
いちばんはっきりした特徴は、訓練期間が長いことです。
| 複数回募集の訓練期間(中央値) | 12か月(278件) |
|---|---|
| 1回だけ募集する公共職業訓練(中央値) | 6か月(1,230件) |
| 2年(24か月)のコース | 76件。うち4回以上が37件 |
| 1年(12か月)のコース | 106件。3回が64件で最多 |
| 6〜7か月のコース | 85件。ほぼすべて2回 |
分野でみると、製造・ものづくり107件、電気・設備52件、建築・CAD51件で、この3分野で4分の3(210件)を占めます。事務・経理は掲載507件のうち20件だけでした。事務系のコースを探している人には、ほとんど関係のない仕組みと考えてよさそうです。
複数回募集のコースは、自己負担額(教科書代など)の中央値が6万円でした。1回だけ募集する公共職業訓練の中央値は約1.5万円です。期間が長い分、教材や作業服の費用がかさむためと考えられます。内訳は各コースのページで確認できます。費用の考え方は受講料無料でもかかる費用にまとめています。
4月開講に向けて、秋から春まで続く
278件のうち187件が2027年4月開講でした。この187件について、各回の締切が何月に来るかを数えるとこうなります。
| 1回目の締切 | 10月60件・11月58件・9月36件が中心 |
|---|---|
| 2回目の締切 | 2027年1月72件が最多。12月37件、2月24件 |
| 3回目の締切 | 2027年3月75件が最多。1月32件、2月30件 |
| 4回目・5回目の締切 | 2027年2〜3月 |
4月開講の長期コースは、半年前の秋から募集が始まり、開講直前の3月まで回を重ねていく形が多いということです。最後の回の締切から開講日までは、278件の中央値で24日でした。
回と回の間隔はコースの長さで違います。1年以上のコース(182件)では、1回目と2回目の締切の間が中央値で約2か月。7か月以下のコース(95件)では中央値16日と短く、1回目の結果が出てすぐ2回目の受付が始まるような日程です。
1回目の締切を過ぎていても、まだ間に合うことがある
集計時点で、1回目の締切がすでに過ぎているコースが62件ありました。これらは2回目以降の回で受付を続けています。
「締切が過ぎたコースは終わり」と考えて探すのをやめると、こうしたコースを見落とします。当サイトのコースページには、いま受け付けている回、またはこれから始まる回の募集期間を表示しています。気になるコースがあれば、ハローワークのコースページで全部の回の日程を確認してください。
逆に、いま「募集前」のものも多くあります。278件のうち184件は、集計時点で募集状況が「募集前」でした。募集開始日の記事に書いたとおり、締切日が先でもまだ申し込めない状態です。
1回目で落ちたら、2回目に応募できるか
回ごとに選考が分かれているので、1回目で不合格になっても、同じコースの2回目に応募できる可能性があります。開講日は同じなので、次の期(半年後や1年後)まで待たずに済みます。
ただし、次の点は事前には分かりません。
- 後の回に何人分の枠が残るか。定員は回ごとではなくコース全体で1つです。1回目で合格者が多く出れば、2回目以降の枠は小さくなります。
- 後の回が実際に行われるか。定員が埋まった場合の扱いは訓練校によって違います。ハローワークのコース情報に「定員に満たない場合に実施」といった注記があるコースもありました。
- 同じコースへの再応募が認められるか。扱いは訓練校・都道府県ごとに確認が必要です。
確実なのは、不合格の通知を受けたら早めにハローワークの窓口で相談することです。2回目の受付がすぐ始まるコースもあるので、待っていると締切を逃します。選考で見られることは選考(面接・筆記)の記事にまとめています。
何回目に申し込むのがよいか
回数が多いからといって、後の回まで待つ理由はあまりありません。枠が残るとは限らないからです。応募を決めているなら、最初の回に出すのが基本です。
一方で、退職の時期がまだ決まっていない人や、雇用保険の手続きとの兼ね合いがある人には、後の回があることが選択肢になります。受講の条件や給付との関係は人によって違うので、回を選ぶ前にハローワークで確認してください。仕組みは失業保険をもらいながら訓練を受ける仕組みで説明しています。
複数回募集は、ポリテクセンターや県立の技術専門校が行う1年・2年の長期コースに多い仕組みです。1回目の締切を過ぎても、1回目で不合格でも、まだ道が残っていることがあります。ただし後の回の枠は保証されていません。日程はハローワークのコースページで全部の回を確認し、迷ったら窓口に相談してください。