いちばん多いのは15名
定員の中央値は15名、平均は14.5名でした。並べたときに真ん中の半分(四分位)が入る範囲は10〜18名です。多い順に並べると次のとおりです。
| 15名 | 568コース(30%) |
|---|---|
| 20名 | 281コース |
| 10名 | 181コース |
| 12名 | 154コース |
| 30名 | 77コース |
| 2名 | 76コース |
15名・20名・10名・12名の4つで全体の6割を超えます。いちばん大きいのは新潟県の高卒者向け2年課程の50名で、30名を超えるコースはこの1件だけでした。
訓練の種類で分けても、中央値は公共職業訓練(1,494件)・求職者支援訓練(390件)とも15名です。ただし求職者支援訓練は14〜16名に集中していて、ばらつきが小さいのが特徴です。公共職業訓練のほうは、後で説明する導入訓練付きの枠を含むため、1名から50名まで幅があります。
オンラインで受けられるコース(77件)も中央値は15名で、通学のコースと変わりませんでした。
定員2〜3名のコースの正体
一覧を見ていると、定員2名・3名のコースが目につきます。定員1〜5名のコースは224件ありますが、そのうち187件はコース名に「導入訓練付」「導入講習付」「ビジネススキル講習付」「社会人基礎講習付」とあるコースでした。訓練の種類の欄では「橋渡し付本訓練」と書かれているものです。
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)の説明では、導入訓練(橋渡し訓練)は、標準6か月の職業訓練への「橋渡し」を目的とした概ね1か月程度の訓練で、コミュニケーションやビジネスマナーなどを学ぶものです。ポリテクセンター沖縄の案内では、導入訓練付きコースは通常コースの1か月前に始まり、1か月後に通常コースに合流すると説明されています。
当サイトのデータでも同じ形が見えます。導入訓練付きのコース235件のうち、232件は期間が7か月でした。また187件は、同じ訓練校に修了日がまったく同じ通常コースがあり、そちらの定員の中央値は12名、導入訓練付き側は3名でした。
ポリテクセンター沖縄の募集日程では、導入訓練付きの枠は通常コースとは別の日程で募集・選考されています。定員が2〜3名と書かれていても、合流後は通常コースの受講生と同じ教室で学ぶことになります。
ただ、この枠が通常コースの定員の内数なのか別枠なのかは、公開されている案内では確認できませんでした。募集日程や選考日も通常コースと違うので、どちらに申し込むかはハローワークや訓練校に相談してください。
導入訓練付きをのぞくと
導入訓練付きの235件をのぞいた1,649件で数え直すと、少人数のコースはかなり減ります。
| 1〜9名 | 98コース(6%) |
|---|---|
| 10〜14名 | 448コース(27%) |
| 15名 | 566コース(34%) |
| 16〜19名 | 87コース(5%) |
| 20〜29名 | 373コース(23%) |
| 30名以上 | 77コース(5%) |
つまり、ふつうの訓練で定員が10名を切るのは20件に1件ほどです。残っている少人数コースには、次のようなものがあります。
- 求人セット型訓練(定員1名)。種類の欄に「求人セット型訓練」とあるコースで、今回は同じ会社の3コースが該当しました。特定の会社への就職を前提にした訓練なので、定員が少ないのは当然です
- 母子家庭の方向けのコース(定員1〜4名)。コース名に「母子」とある3件は、いずれも定員4名以下でした
- 実技中心の施設内訓練(定員5名前後)。溶接・機械加工・左官など、設備や作業場の広さで人数が決まる訓練です
少人数のコースは、対象者や前提が限られていることが多いので、受講の条件を先に読んでおくと迷いません。条件はコースページの「対象者」欄にそのまま載せています。
分野ごとの定員
導入訓練付きをのぞいた件数で、分野ごとの中央値を出しました。
| 事務・経理 | 中央値15名(492件) |
|---|---|
| 製造・ものづくり | 中央値13名(308件) |
| IT・Web | 中央値15名(263件) |
| 電気・設備 | 中央値15名(176件) |
| 建築・CAD | 中央値15名(147件) |
| 介護・福祉 | 中央値15名(103件) |
| 医療事務 | 中央値15名(65件) |
分野による差は小さく、ほとんどが15名です。製造・ものづくりだけやや少なく、308件中38件が9名以下でした。溶接や機械加工は設備を1人ずつ使うため、教室の大きさより機械の台数で人数が決まりやすいと考えられます。
一方で20名以上のコースはIT・Webで263件中99件と多めです。パソコン中心の訓練は1教室に入れられる人数が多いためでしょう。
定員から倍率は分からない
定員が少ないほど、応募者が同じなら選考は厳しくなります。ただし、応募者数や倍率は公開データに含まれていません。定員20名でも人気の分野なら倍率が高くなりますし、定員10名でも応募が少なければ全員が受講できることもあります。
定員を比べるときは、次の点に気をつけてください。
- 定員は「少ない=難しい」の目安にとどめる。実際の倍率は、ハローワークの窓口や訓練校で前回の応募状況を聞くのが確実です
- 「定員2〜3名」はコース名を見る。導入訓練付きの別枠なら、合流後の教室は10名以上のことが多いです
- 募集開始日を確認する。今回の1,884件のうち1,210件はまだ募集が始まっていません。定員が少ないコースほど、開始日に合わせて準備しておくと安心です
- 募集が複数回あるコースは、回ごとの定員を確かめる。表示されている定員が1回分か合計かは、コースによって書き方が違います
選考の中身は選考の記事に、募集開始前のコースの扱いは募集開始日の記事にまとめています。最終的な受講の可否は、ハローワークと訓練校の案内で確認してください。